外国人から見た「日本の働き方」
こんにちは!
いつも外国人材ブログ兼コラムを見て頂きありがとうございます!
本日は「日本の働き方」についてお話をしたいと思いますが、
この記事を書いている私本人も半分は日本の血、半分は外国の血が入っておりますので
日本の仕事に対する考えが理解出来るときもあれば、なかなか理解できないときもあります。
私自身の主観も入れながら海外からみた日本の働き方・仕事に対する考え方をお話出来ればと思います。
まず日本の場合、多くは年功序列制となっています。新人のときから、営業成績を際立ってあげた場合でも、先にいる社員の給料をいきなり抜くことはないでしょう。
日本の考え方としては、会社に長く勤務していることが美徳とされ、評価がそこについていく傾向にあります。そのため「昇格=給料アップ」を望む場合は、同じ企業に長く勤務する必要があります。
一方で、海外の場合、給料は出来高制であることが多いようです。また、評価の仕方も日本とは異なり、入社して間もない人でも売り上げをあげることができれば、その分は翌月から給与に反映されることになります。
結果を出すだけの能力や、推し進めていくだけのバイタリティが備わっていれば、昇格も早くそれなりに見合った収入を得ることが可能です。
その為日本に渡り仕事をしてみたものの「どんなに成果をあげても給料が上がらない」「全然働いていないのに長く在籍している事で頑張っている自分より給料が高いからモチベーションが下がる」という理由で日本で働くことを断念し帰国、又は他国へ行ってしまうこともざらにあります。
また日本では、単独行動よりも集団で行動することに重きを置いています。多くの人に意見を求めるのも、そういった習性があるからではないでしょうか。
「何事も、同じ方向性で推し進めていくことが無駄を省くことに繋がる」という考え方であり、それが成功へ繋がっていくというスタンス。
一方で、海外の場合は「個人の意見が重要視」されます。社会的な秩序には関心を持たず、何事も優先順位を決めて責任を持って行動をするのは、あくまでも一個人であるという考え方です。「がんばったら頑張った分評価するべき」「安定した給料より自分の価値を可視化できる出来高の方がやりがいを感じる」といった考えが通常です。
日本企業の体質のように、長時間働くことが会社への貢献度を高めるという考え方ではなく、
“効率優位の考え方”であるため、サービス残業を自発的に行う日本人特有の働き方は理解されないようです。
外国人は、自分や家族との時間を大切にして、そのうえでやるべき仕事をこなすといった考え方が強く日本では美徳とされている考え方が、海外・外国人には無い習慣であったりします。それだけ、生活における習慣や思想の違いがあるということがうかがえます。
現在日本は「少子高齢化」や「過労死」など様々な問題を抱えており働き方改革の実現に向けて動き始めている企業も少しずつ増えてきた印象はありますが、まだまだこの問題の重要性を理解していない方が大多数というのが事実です。少子高齢化対策の一つとして外国人雇用を考える企業が増えその市場が年々あがってきていますが、前述にもありましたように海外の仕事に対するスタンスを理解せず、日本の働き方・日本人の仕事に対する考え方を貫くと、せっかく高い費用をかけて採用した外国人材もきっと長続きはしないでしょう。それが早期退職に繋がるのです。
ぜひこの問題を多くの経営者の方をはじめ外国人を雇用されている企業様、これから雇用を検討されている企業様に読んでいただけたら幸いです。